セルフメディケーション シリーズ 対談:食とセルフメディケーション

セルフメディケーション シリーズ 対談:食とセルフメディケーション

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連載Vol.1 健康寿命を延ばすセルフメディケーション 有限会社メディック代表取締役 水野 敦典氏(薬剤師)

有限会社メディック代表取締役 水野 敦典氏(薬剤師)

連載Vol.1 健康寿命を延ばすセルフメディケーション

Q:
今日はよろしくお願いします。今回は薬剤師である水野先生に「食とセルフメディケーション」というテーマでお話を伺いたいと思っているのですが、まずセルフメディケーションの重要性についてお話ししていただければと思います。
A:
日本は世界でもトップクラスの長寿国です。ところが健康で過ごせる健康寿命と平均寿命に差があるのが問題で、女性の場合ですと10年ほど開きがあります。つまり健康寿命を過ぎてからの10年間は、皆さん何かしらの病気などを抱えて治療や介護が必要になるわけです。超高齢化社会である日本は、生活習慣病患者の増大や認知症などが社会問題になっていますし、国の医療費の増加や医療・介護分野の人手不足も大きな問題になっています。そこで健康寿命をできるだけ延ばすにはどうすればいいかを考えたとき、セルフメディケーション※ が重要になってきます。健康のために自分でできることは自分でやる。そうやって命のあるかぎり毎日を健やかに過ごすことができれば、幸せに人生を送れるだけでなく、周りの家族も幸せですよね。同時に、国の医療費の削減にもつながります。
Q:
おっしゃるとおりです。でも「じゃあ、セルフメディケーションって何をどうすればいいの?」となると、誰もちゃんとわかっていないような気がして、そこが問題だと思うのです。インターネットには様々な情報があふれていますが、素人では真偽のほどがわかりませんから。
A:
セルフメディケーション推進協議会の村田会長代理は、義務教育の段階でセルフメディケーションについて教えればいいと言っていますが、現実にそうはなっていませんからね。だからこそ、僕たちのような薬剤師が力になれるはずだと思っています。

たしかに薬剤師さんの知識の裏打ちがあるアドバイスなら、私たちも安心して聞くことができます。

※セルフメディケーション
世界保健機関(WHO)によって「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義されている。

VOL.2 へ続く >>

水野 敦典(みずの・のぶおき)
プロフィール
有限会社メディック(マスタリーE&T研究所)代表取締役・薬剤師。東京薬科大学卒。
田辺製薬株式会社・アポプラスステーションを経て1999年に有限会社メディック設立。調剤薬局のマネジメントやコンサルティングなどに携わる。また「医療・医薬品情報研究会」代表として様々なジャンルの講師を招いてセミナーを開催、その数は200回を超える。
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